エレベーターの点検費用や契約形態とは?賃貸物件のエレベーター管理の疑問を解説
マンションの住民にとってはうれしい設備である賃貸物件のエレベーター。
でも、賃貸物件の管理者としては、保守点検にかかる費用や契約形態などのいろいろなことをきちんと知っておきたいですよね。
今回は、エレベーターが設置されている賃貸物件の大家さん必見のエレベーター管理における契約形態の種類や費用等をご紹介していきます。
賃貸物件管理のエレベーター点検における契約形態の種類とは?
中規模から大規模のマンションには、必ず設置されているとも言えるエレベーター。
住民の立場からするとメリットが多いエレベーターですが、賃貸物件を経営している大家さんの立場からは、何かあった場合の管理責任や点検にかかる費用などの心配がつきもの。
エレベーターの点検には、半年または1年ごとにおこなう「定期検査報告」と、使用頻度に応じておこなう「保守点検」の2つがありますが、もしものことがおこらないためにも、エレベーターの点検は積極的におこなっておくことが大切です。
また、エレベーターの耐用年数は、国税庁の減価償却基準では17年、各メーカーの基準では20~25年ほどに設定されています。
交換時期の見極めを適切にするためにも、積極的に点検を活用していきましょう。
一般的に点検の契約方法としては「フルメンテナンス契約」と「POG契約(パーツ・オイル・グリース契約)」があり、それぞれで費用も異なってきます。
賃貸物件のエレベーターの管理!保守点検にはかかる費用とは?
エレベーターのメンテナンスを適切にすることは、住民の安心と安全な暮らしを考えるうえでも大切なことですし、大家さんとして安定した経営を続けていくうえでもとても重要なことであると言えます。
エレベーターの点検費用の目安となるのは、年間で30~50万円ほど。
マンションの使用頻度が高い大規模なマンションなどや管理している賃貸物件の棟数が多い場合などは、手間が省けて結果的に割安となる傾向にあるフルメンテナンス契約がおすすめ。
費用目安は、年間50万円ほどと言われています。
一方で、小規模から中規模のマンションや、まだ建築後まもない賃貸物件、少しでも点検費用を節約したいという場合には、POG契約(パーツ・オイル・グリース契約)がおすすめです。
毎月2~3万円ほどの費用がかかり、年単位の換算では30万円ほどとなります。
POG契約では、毎回見積もりをお願いする手間が発生してしまう点や修理回数が増えると逆に割高となってしまう点がデメリットとなる場合もありますので、業者と相談しながら契約方法を決めていきましょう。