不動産管理の大切さ。空室対策の具体例と見極め方
賃貸経営ではいかに入居率を高めるかが一番の重要事項といっていい問題です。
ただ所有しているだけで入居者が来てくれるわけではありませんので、空室が目立ってきたなと感じたら空室対策を施さねばなりません。
今回はお持ちの物件に適した空室対策のチェックポイントと、対策を見極める視点を解説します。
不動産管理の見直しを! 適切な空室対策を選ぶためのチェック項目
空室対策はやみくもに打っても効果は上がりません。
まず、空室になっている原因を以下のチェックポイントから把握しましょう。
物件そのものの状態
築年数が経過していて内装や設備が古くなっている、外装が汚れている、利便性の悪い間取り、など建物の状態が悪いケースです。
周囲の環境や立地
駅から遠い、周辺にスーパーなどがなく生活に不便など、立地が問題となっている場合があります。
入居者と空き部屋の傾向
現在の入居者はどのような人が多いか、また空いている部屋はどんな部屋なのか、という現状を正確に把握する必要があります。
ニーズとずれた状態で入居者募集をかけているかもしれません。
物件の管理状況
共用部分の清掃が行き届いていないなど、管理の悪さが原因のケースです。
入居者募集の方法
家賃や入居条件が周辺の相場と合っているか、インターネット上に物件情報が上がっているか、などです。
不動産管理の見直しを! 空室対策に必要なオーナー側の視点
上記のようなチェックポイントからご自身の物件が空室になっている原因を絞ったら、次はどの空室対策を施すか決めなければなりません。
それには、「かけられるコスト」「空室率の度合い」「今後の賃貸経営のプラン」という視点から考えてみましょう。
コストを抑えたい場合、募集条件の見直し、入居者募集する仲介会社に働きかける、といった方法があります。
特に、募集対象を広げる、築古物件をDIY可能物件にするといった募集条件の見直しは、コストをかけずに入居率を改善できる可能性があります。
空室率の度合いが高ければ、大規模修繕や間取りの変更など、抜本的な対策も考慮に入れていきます。
今後の賃貸経営のプランに関しては、その物件を売却予定であれば、敷金礼金0物件にしてコストをかけずに入居者を増やす対策も考えられます。
しかし、収益性が悪化するので家賃の値下げは最終手段です。